馬は好きじゃない

私は、ジャーナリストや記者

志望でした。

社会の常識を問うのが好きで(社会学とか文化人類学大好き)、

「なんで」を突き詰めていきたい!という理由で。

 

 

NHKの面接官に言われました。

 

「事件の被害者家族に断られても、取材をとりにいかないといけない」

(正確に内容を覚えていませんが、こんなことを言われた。)

 

ジャーナリストや、記者って

楽しくなるようなことばかりを取材したりするんじゃないんだ

と、当たり前のことを気づいておらず。。

 

面接官にそれを言われて初めて、「え、それは嫌だ」と

やめました。

 

同じタイミングで、尊敬する教授が

「就活なんてやめなさい」なーんて

奇天烈なことをおっしゃる!!!

 

尊敬する人の言葉に流されやすい私は、

就活を辞めた!(笑)

 

そもそも大学卒業して、正社員で就職するのが

正規ルートっていう周りの流れに

のっかるもんか!!!

(教授の言葉には気持ちよくのっかるのに(笑))

 

正真正銘の親泣かせ。

 

教授の

「身体の声を聴きなさい」

というお言葉によって、

 

しっかり身体に聴いてみた。

 

そのときアルバイトしていたコンサル会社は

超ビジネス街の高いビルの中。

その中に毎日入って、パソコンカタカタ?

んーぜったい違う、健康的じゃない。

 

そうか私は、

健康的な職場がいいのか。

 

たくさん身体を動かしたほうが

若々しく、ナイスバディを保てるんじゃないか?!!

っという浅はかな考え

プラス

馬かっこよ!いや、馬にのる自分ってかっこよすぎやろ!

 

で、馬業界に入った!(笑)

まあ、剣道始めたのも、ほかの部活が体操着やのに

道着袴、っていう見た目かっこよ、だけで入ったもんねえ。

 

そんなもんです私は。

 

 

だから、馬は好きっていうよりも

自分が健康的であるため、を満たす手段でした。

 

 

でも、それに加え、

お客さんが喜んでくれる ということにも

楽しさを見いだせしていました。

 

会社に勤めている以上、利益を出さなければなりません。

利益を出すためには、お客さんに楽しんでもらわないと

いけないんです。

だから、教え方をすごく勉強したし、

日々のニュースを確認して、話題作りもしていました。

 

馬を介して、人が楽しんでもらえるのは

すごく気持ちよかったです。

 

 

会社をやめて、

 

スペインいき、

 

ひょんなことから、競走馬の牧場で働くことになります。

ただ、ここには目に見えるお客さんはいなく、

しっかり馬を扱える技術があれば、

それは会社に貢献することになります。

 

そして、私にはその技術がなかった!

 

乗馬クラブで働いていた馬の扱いなんてレベル1。

牧場で求められるのはレベル1000(笑)

ってぐらい雲泥の差。

 

月1で教えにきてくださる持田さんに言われました。

 

「「なんで」を大事にしないと」

 

 

この瞬間、ビビビビビー!と私の全細胞が震えました。

 

ああ、私は乗馬クラブにいるとき、

よくもわるくも、「なんで」を押しつぶしていたんだ、と。

「そういうもん」という言葉で他人に片付けられたり

自分で片付けたり、、

 

そりゃ社会人1年目で、ストレスから虫垂炎になり、

救急車で運ばれ、緊急手術なるわ。(笑)

 

 

なんで、と問うのって

わたくしの、大好物じゃありませんか。

 

え、それで仕事なるの?

 

 

なるぅーーーー!!!!!

(けどめっちゃ辛くてしんどい毎日やった!

なんせレベル1からレベル1000に

進化せなあかんのやから!!)

 

 

私は、馬が好きじゃないんです、

馬を扱うためには「なんで」という姿勢が必要で

そこが、性に合ってるんです。

 

そして、お給料もらうためには、

感謝されなきゃならい。

 

馬を丁寧に調教すれば、調教師さんや馬主さんや

その馬を生産した人、その馬に関わっている人たちと

喜びでつながることができます。

 

そして

牧場や競馬場で働き、

沢山の馬との経験から

 

今は、馬との関わり方を伝える仕事のほうが多いです。

 

伝えていく中で、お客さんでも生徒さんでも

難しい!悔しい!なるほど!そういうことか!

っていう、魂がキラキラしている瞬間を目にできるのは

なんともいえない喜びです。

 

 

自分自身も、学び続けないと!と

お客さんや生徒さんから感化されています。

 

 

 

 

どういう風に生きたいか

っていうのと

今の仕事環境が

 

うまくつながっています。

 

 

 

結局は、周りの人たちのおかげです。

感謝、出会いに感謝。

 

そして馬たちに、感謝感謝です。