馬にしても、馬以外のことにしても、
このやり方が良い! このやり方はダメ!悪い!
っていう判断をやめるだけで
見える世界が変わると思います。
例えば、こないだ意見があったのが
「馴化をしていたら、全く動かない、レースにならない競走馬になってしまった馬を知っています、グランドワークがすべてに通用するということではないのでしょうか。」
どう思いますか?
その人は鞭を振り回してもその馬が停止をできるようにグランドワークをしていたそうです。
恐らく、その人は「馴化」の意味や使い方をはき違えていたかもしれません。
【意味もない動きの鞭に反応しない、意味ある動きの鞭には反応する】
これを理解してもらうのが「馴化」です。
その人がやっていたのは師匠が言うには
「鈍化になってるよね」とのこと。
そもそも
意味のある鞭と意味のない鞭はどうやって
違いを馬に理解してもらうのでしたっけ?
分からない方は
→HORSE LEARNING COMMUNITY | umanotonari | YOOR
へ、いらっしゃああい(#^.^#)
で、「鈍化」してしまうということは
その違いを分からず鞭を振り回していたから
何をやっても前に進まない馬になってしまったんでしょうね。
ひゅーー。
なんの話してたんでしたっけ。
あ、良いか悪いかの話だ。
先ほどの話を聞いて、競走馬にとってホースマンシップやグランドワークは良いのでしょうか悪いのでしょうか?
ホースマンシップなんて、グランドワークなんて、
とネガティブなイメージを持っている方は実際います。
でもね、でもね
それは馬の思考や生態を学んで生かすっていう概念だから
その概念を悪い良いだのは言えないんですよ。
簡単に言うと、例えばホースマンシップは「スコップ」です。
スコップで土を掘ることもできるし、土を叩くこともできる、人を叩くことだってできる、先っぽで何かを削ることもできる、物を壊すこともできる。
つまり、ある目的があり、「それ」をどう使うかなんです。
で、鈍化してしまった方は、
もう一度スコップで例えると、土を掘るという目的があったけど、スコップの持ち手を地面に突き刺して掘ろうとしてた、ようなもんなんです。そして掘れなかった。
スコップは悪くないですよね。(笑)
スコップのことをよくわかっていなかっただけなんです。
私たちが、馬以外でも、普段ジャッジしてしまっていることって、結構こういうことが当てはまると思います。それ自体はジャッジの対象ではない、と。
良い!ダメ!ではなく、畏敬の念をもって思慮をめぐらす。
もちろん疑うのも大事。疑うことはジャッジではないです。
私も、自分のやり方を常に疑っています。
もっといいやり方があるんじゃないのかなと。
教えている立場ですが、
「それよりこういうやり方のほうが馬よくなりました!」
みたいな声が出てきてほしい、と思うわけです。
アディオス