運動をしている間
ライダーは深く呼吸しなければならない。
全ての運動は深く呼吸することで、緊張や疲労がなく、ぎこちない動きおなく、行われる。良いものも悪いものも、ライダーの行うことは全て馬に伝わる
この文章は『馬場馬術の美しい騎座』という本からの引用です。
「深い呼吸」とありますが、
吸うよりも「吐く」ほうがなぜ大事なのかということをお伝えしていきますね。
日々、グランドワーク(ひき馬や円運動等)や騎乗で、人の呼吸によって馬の動きが本当に変わるなあと実感の嵐です。
私のもとで馬を学んでくださっている方によくお伝えしているのが、馬を褒めるときは、「リラックス(息を吐く)して」ということです。
息を吸うよりも、吐くほうを長くすれば、心拍数も下がります。
馬は人の心拍数がわかるということが科学的に証明されているので(証明されずとも、それがわかる人はわかる)、心拍数を下げるために、深く息を吐くイメージです。
つまり、
メンタル/内面を下げるためには、自分の身体の中の流れをゆっくりにする感覚ですね。
面白いのが、
レッスンさせてもらっているとき
私: 「褒めてください~(息吐いて~)」
騎乗者: 「ふぅ~」
すると、
馬がふにゃあ~ってなるのが目に見えてわかります。
当然乗っている人も騎座でわかりますし、
グランドワーク中なら目でわかります。
私は、これをいつも「はい、とろけました(整いましたみたいな感じでw)」と心の中でつぶやいてます(笑)
筋肉が柔らかく柔軟性がまします。
めちゃくちゃ乗りやすくなります。
逆に馬にピリッとしてほしいときは、上記のリラックスして馬がストレッチ運動(フラットワーク)をおこなったのちに、その馬に合ったスイッチを押せばいいのです。
競走馬とかだと、このピリッと感なしには走れないので、いつでもリラックスすればいいってもんじゃあないです。(※詳しくは
「ストレス」=「悪いもの」じゃない! - BLOG -umanotonari-の記事をご覧ください)
私は個人的に長谷川潤さんが大好きなので数年前から潤さんのユーチューブをみてヨガを時々やっています。
ヨガも呼吸の指示が細かくあります。とんでもないヨガのポーズに驚きながらも必死についていこうとすると、呼吸が浅かったり止まってしまっていることに気づき、呼吸を深くすると、同じポーズなのに明らかに柔軟性がまし、身体が伸びます。
マットの上で、こんなに必死になってしまうのなら、動く馬の上で、姿勢を維持しようとして、呼吸が浅くなるなんて当たり前!!!(笑)
でも、褒めるためには、息吐きたい!!
あぁ、私の体幹よ。もっと発達しておくれ。
なんて心の声が出てくるわけです。
だから、自宅で体幹鍛えましょう。
今の世の中、体幹鍛える方法ユーチューブで調べたらいっぱい出てきます。
あとは、やるか、やらないか。
馬やるときだけじゃなくて、日常も姿勢よくなってくるはずですよ~
あでぃおす