今年も非常勤でお世話になっている専門学校の生徒さんたちが卒業していきました。
やっぱり、寂しい。一人一人の顔がまだ鮮明に頭に残っています。
今年の子たちは、昨年卒業した子たちと、まったくカラーが違いました。
私は2年次から競走馬部門で担当させてもらうのですが、
生徒さんたちの初めの印象は、素直すぎる、イエスマン。
説明して、わかった?と聞くと、
なんでも、すんなり「はい」と答えてくれる。
。。。「聞いた」と「理解する」とでは、まったく違うのです。
でも、生徒さんたちは、すぐに「はい」と言っちゃう。
「なんか気持ち悪いなあ」と思っていました。
だから、不機嫌にさせてやろうと思いました。(笑)
いや、言い方悪いですね。
説明したあと、すぐに「はい」と言った生徒さんには、ことごとく「じゃあ私が説明したこと、もいっかい言って」攻撃をしました。
すると、みなさんどうでしょう、
あの「はい!」という返事はどこえやら、
急に、もごつくんです。
これこれ。私が求めてたもの。
説明聞いただけで、わかるんやったら、馬のこと説明してる何万とあるユーチューブ動画を見てるだけで馬扱えるし、乗れるようになります。
自分がわかってないのに「はい」と返事してしまう自分にまずイラついてもらいたかったんです。というより、「わかる」ということを分かっていないことに気づいてほしかった。
知識踏まえたうえで、何回も何回も、自分の身体使って、馬と触れ合って、乗って、やっと、「わかった」につながっていく。。
と思います。
umanotonariでもユーチューブあげさせてもらってますが、あれはあくまで私自身の勉強したアウトプットです。(説明して初めて自分で理解するから)
もしその説明で、誰かの何か気づきになってくれれば、それはもちろん幸せです。
結局身体使って実践しないと、馬のこと、ほんまに分からないです。
というか、自分の心も身体もコントロールできないのに、馬をコントロールしたいだなんて、おこがましすぎます。
話を戻しますが、
月日がたっていくと、私が説明しても
生徒たちからの即「はい!」が聞けなくなってきました。
代わりに、
「ってことは、僕はこうなってるってことですか?」とか
「、、、?(首傾げる)」とか
「あぁ、、(理解中)」とか
「僕はこう思ってたからこうしたんですけど。」とか
「(次回のときに行動で示してくる(普段練習してる))」などなど。
うんうん、いいじゃない、いいじゃない。
分からないことを、わからないと気付く。
もやもやする、悔しがる、
それをエネルギーにして
行動にうつして、
自分の身体で咀嚼して、理解しようとする。
生徒さんたち、日に日にかっこよくなっていって
目つきも、姿勢も変わるんです。
それを、目の前で見せさてもらって、
私は感動していたし、幸せやと思いました。
今日はこのへんで、ごきげんよう。