とっても当たり前の話です。
でも、はっとさせられたので、ずらずらと書きます。
↓こんな流れどす。
・心理学の勉強してます
・ストレスは素晴らしい
・じゃあ馬のストレスは
・人間ってストレスに対してちょっぴしやっかいね
わたしは、心理士の勉強をしています。(人間のね)
臨床心理士って言葉が生活や本のなかで引っ掛かり、大学院いくのは、、、今のお仕事おろそかにしたくないので、と色々と調べて辿りついたのが
通信で勉強できる心理士。
資格をゲットしたいというよりも、心理の勉強をしたくて空いた時間に勉強しています。
勉強すればするほど、人のことだけど、馬のことにも関連して考えていけるので面白い。
何をやっても馬につなげて考えてしまう思考回路になってしまっています。。。
そこで、はっとさせられた1つを書こうと思います。
「ストレス」です。
はい、ストレス。みなさん、ストレス。
ストレス。
ストレス=悪いもの、ネガティブなもの
ってなっていませんでしょうか?
ストレス性社会とか、人間関係のストレスで、、とか。
とにかくネガティブなイメージの語り口といっしょに使われるので
ストレス=悪いもの って頭に刷り込まれてますよね。
でも、教材によれば
ストレスは、「良い・悪い」ではなく
「過剰・適切・少なすぎる」と度合いで表すそうです。
人間にはストレスを感じると、それに抵抗する力が働きます。
生理的、物理的、化学的、心理的とさまざまですが、
そのストレスに抵抗しようと身体が反応します。
その抵抗している期間を「抵抗期」、そのあとストレスが続くと「疲憊期」となって、この段階だと免疫が落ち、病気になりやすくなり、身体に不調が伴います。
「抵抗期」は身体の抵抗力が今までよりもぐっとあがり
身体や心理状態がそのストレスに対して強くなっていきパフォーマンスがいつもより上がりやすくなります。
だから、適切なストレスは身体や精神面に良いのです。
じゃあ、適切なストレスとは?ってなりますよね。
というかストレスないほうがいいんじゃないの?って。
「ストレスフリーな○○」って言葉が良い意味でよく使われてるじゃないって。
ここでヤーキース・ドットソンの法則が出てきます。
実施する課題(例えば野球の試合でマウンドに立って球を打つ状況)に対して、ストレス(ここでは監督やチームからのプレッシャー)が適切な程度かどうかということ。そしてそのストレスが適切だと、ストレスが全くない(ゲームセンターでのバッティング)状況よりもパフォーマンスが向上するということです。
実施する課題が難しければ難しいほど、ストレスは少ない方がよく、簡単であればあるほどストレスは多い方がいいという関係になってます。
例えば、
初試合のA選手が、マウンドに立ち、ここで打たなければチームの負けが決定するという場面だと、おそらく身体はガチガチでバットをふることもままならない、、、という状況になるかもしれません。これはA選手にとって、ストレス(チームの負けか否かを背負っていること)が過剰すぎるのです。
しかし、このA選手がこのような場面を何回も経験すればまた状況は変わってきます。つまりチームが自分のスイングで負けるかもしれないいうプレッシャー(ストレス)に対し慣れて(抵抗力がついて)いれば、いつもかそれ以上のパフォーマンスができるのです。
つまり、
ストレスは、成長するための刺激剤です。
人間の身体は、日々生きようとしていますから、なにか今までになかった不愉快なものやストレス(暑さであったり、ウイルスに接したり、いつもよりも重いものをもったり)を感じると身体がそれに対応しようと抵抗します(汗をかいたり、熱を出したり、筋肉痛になったり)。で、身体がストレスに対して強くなるんですよね。
もうほんと、身体ってすごいなと、ここで私は感動しています。
ただ、ストレスを感じた後しっかり休むことも大切、そこで身体は今までよりもちょっと強くなるわけです。精神面も同じようにいえます。というか精神面の状態って物理的なものよりも身体への影響が大きい気がします。そして他からも自分でも見えにくいから難儀どすえ。
私個人の話になると、毎日競走馬を乗るというだけでプレッシャー(適切よりもちょっと多い?ストレス)を感じています。ので、日々の小さなこと(世俗的に悩むであろうこと)なんて全くストレスになりません。鼻くそ、ぺっぺです。ただ最初は競走馬を乗ったあと筋肉痛で動けませんでした。そのあと動けないから強制的に休むことになりましたが、それで強くなって今は腕が1.5倍に太くなっているわけです。精神面でも最初は怖いという感情がありそれが過剰なストレスで身体が思うように動きませんでしたが、これも今は克服して怖いという感情はなしです。
馬の話になると、調教強度や休みや治療もこれですよね。適切なプレッシャーは馬のパフォーマンスを向上させます。レースでのあのピリッとした雰囲気、前に走ってる馬、横に走っている馬、すべてがストレスです。ただその馬に対して適切なストレスなのかどうかという見極めを、日々調教で感じとっていき、それに対しての抵抗力をあげていく、もしくはそのストレスを利用する、、、、調教師さんや馬乗りさんたちは本当にすごいなと、すごいなって言ってる場合じゃないんですが、すごいなと畏敬の念を抱いております。
で、ここからが本当に言いたいことなんですが、人間って言葉あるからやっかいやなって話どす。
馬ってしんどいとき、しんどそうな顔しますし、嫌なことあったら嫌だって顔もするし、言葉ないから分かりにくいと思いきや、感じようとしたらめちゃくちゃ分かりやすいんです。赤ちゃんとおなじ。知らんけど。
で、人間って建前あります。思っていることと逆の表情できますし、嘘もつけますよね。熱あっても、お客様の前ではしんどい顔をしないで笑顔で対応できますし、嘘つけます。しんどくても、「しんどくない」って言えるんです。
だから身体や精神ストレス感じてて休みたくても、脳みそに勘違いさせれるんですよね。でも実際はガタがきてますから、最初に述べた「疲憊期」になりどんどん体調わるくなっていくんです。
だから、やっぱり大事なのは、しっかりストレスを受けてるという自覚で、それが自分にとって適切なのか過剰なのか、過剰であればそのあと休みを入れることができるのか、もしくはそのストレス自体を適切な程度のストレスにコントロールをすることができるのかということに、少し向き合わなければいけないなと。
あと一番大事なのが「ストレス」は悪者でなく、自分を成長させるための刺激剤だと潜在意識から思えること。思い込む。てか、そうだから。
P.S.
先月、相談してきてくれたSさんに。